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PS Vita版「ファンタシースターオンライン2」クローズドβテストのプレイレポートを掲載。タッチスクリーンを使った操作など,PC版よりプレイしやすい一面も


セガが2013年2月28日にサービス開始予定のPlayStation Vita版「ファンタシースターオンライン2」のクローズドβテストが,2013年1月15日に開始された。
本テストは,PC版とVita版の同期/連動プレイの動作,およびサーバー動作/通讯の検証を意图に実施されている。1月15日から1月26日までの間に計6回実施され,5日目と6日目のテストは,25日15:00から26日23:00まで32時間継続で実施される。1月22日の追加当選でテストに参与できるようになった人は,最後のテスト参与機会を逃さないようにしてほしい。
「PSO2」は,セガの「ファンタシースター」シリーズ最新作で,そのPC版は,根本プレイ無料+アイテム課金のビジネスモデルを採用し,2012年7月から正式サービスが開始されている。Vita版もPC版同様,ゲームクライアントは無償配布,根本プレイ料金無料のスタイルで供给される予定だ。
また,インターネット接続環境が必須となるオンラインゲームとなり,キャラクターデータはサーバーに保管されるため,Vita版とPC版で同じキャラクターを共有してプレイすることが能够。さらには,Vita版のプレイヤーとPC版のプレイヤーが同じサーバーで一緒にプレイすることもできるのだ。
なお,本作の概要については以下の記事を参照してほしい。PC版の記事ではあるが,ゲーム内容は同じなので,参阅になるはずだ。
pso2 rmt
関連記事:
・「ファンタシースターオンライン2」の国际に旅立つ人のためのプレイガイド
今回のクローズドβテストでは,Vita版のクライアントだけでなくPC版のクライアントも意图され,Vita版とPC版両方でプレイができるようになっていた。また,本テスト限制の暫定的な対応で正式サービス後の対応は不明だが,Wi-Fiだけでなく3G回線で接続してプレイすることもできた。
今回は,実際にクローズドβテストでプレイした形象とともに,Vita版「PSO2」の内容をあらためて紹介していこう。
ゲーム内容についてだが,内容はPC版に比べて限制的なものとなっている。
今回のクローズドβテストでは,「フェオ」「ウル」という2つのサーバー(シップ)が意图されていた。
製品版でも同じ仕様になるので説明しておくが,「PSO2」では,キャラクターデータはシップに紐付けられ,根本的には,キャラクター作成時に選んだシップでプレイすることになる。
シップの異なるプレイヤーと一緒に遊ぶことはできないので,友人と一緒に遊びたいという人は,プレイを始める前にどのシップでプレイするか,確認しておいたほうがいいだろう。なおPC版では,有料となるがシップ移動は能够だ(ただしマイルームや倉庫など一部のデータは移動できない)。
Vita版クローズドβテストで运用できるクラスは,「ハンター」「レンジャー」「フォース」の3つに限制されていた(※PC版では「ハンター」「レンジャー」「フォース」「ファイター」「ガンナー」「テクター」の6クラスが実装済み)。
なお,「PSO2」におけるレベルは,キャラクター単位ではなく,クラスごとに設定されており,別々にレベルを上げる形になっている。条件さえ満たしていれば,他のクラスにいつでも自在に変更できる。
フィールドは「森林」「火山洞窟」「市街地」の3つで,クエストの難易度は「ノーマル」と「ハード」が意图されていた。ちなみにPC版では,このほかにも「凍土」「地下坑道」「浮遊大陸」「遺跡」といった大都のフィールドが意图されている。
今回のクローズドβテストでは,シップ内のすべてのブロックが,Vita版のプレイヤーとPC版のプレイヤーが一緒にプレイできる共用ブロックとなっていた。
ただし,サービスイン時には,PC版で運用されているシップにPC/Vita共用ブロック(状況によってはVita専用ブロック)が追加され,PS Vita版はPC版専用のブロックには行くことはできない形になる。
また,PC/Vita共用ブロックは,PC専用ブロックと仕様が若干異なっており,一部のフィールドの大きさがPC版より小さく,同時に出現するエネミーの数や発生するエマージェンシートライアルの数が少ない。その代わり,PSEバーストの時間はPC専用ブロックより30秒長く続くようになっている。なお,PC/Vita共有ブロックに入場した場合は,PC版のプレイヤーも共用ブロックの仕様に合わせた形でプレイすることになる。
Vita版を実際にプレイしても,これらの違いはそれほど気にならなかったので,PC版をプレイしている人でも,あまり違和感はないだろう。なお,最大12人が同時に入場できるマルチパーティーエリアにおいても,とくにラグや処理落ちなどを感じることもなかった。
「PSO2」の魅力の1つとして挙げられるのが,自在度の高いキャラクタークリエイトだ。顔パターンや髪型,体型の大きさやバランスなどをカスタマイズできる。細部までこだわれるだけでなく,選んだ顔型の雰囲気をイメージに沿って変化させられる“かんたん編集”モードも意图されているので,細かい作業が苦手という人も安心だ。
Vita版のユーザーインタフェースはPC版とほぼ同じで,タッチ操作で編集を行うことになるのだが,操作感はPC版とほぼ同じで,ポインターもタッチ操作しやすいよう大きめになっている。
ちなみに,クローズドβテストではログインした状態でしかキャラクタークリエイトを行えなかったが,正式サービス以降はオフラインでもキャラクタークリエイトを行えるとのこと。
次に,システム関連について紹介していこう。
特徴の一つとして挙げられるのが,タッチスクリーンを使って行う操作だろう。根本的には,PC版ではキーボードショートカットに割り当てられている機能が,タッチスクリーンで行えると思えばいい。
主だったものとしては,パレットに割り当てたアイテムの运用,サブパレットやミニマップの切り替えなどが挙げられる。ロビーでも,コミュニケーションを取りたい相手にタッチすると,グッジョブを送ったりパーティーに款待したりできるなど,こちらでもタッチ操作が活用されている。
操作感は好形象で,クエスト中においては,PC版以上といっていい。PC版をゲームパッドで操作する場合,手を離さないとキーボードショートカット群を使えないが,画面を触るだけで使えるというのは,実際にやってみるとかなり便当である。
チャット入力は,Vitaのソフトウェアキーボードを使い,タッチ操作で入力することになる。文字入力時に画面が隠れないよう,画面が縮小表明されるなど,細かい有些まで配慮が行き届いているのは好形象だ。
入力感覚はハードウェアキーボードと比べるべくもないのだが,これは致し方ないところ。「PSO2」には,定型文やオートワード(特定条件を満たしたときに自動的に発言する)機能も意图されているので,それらを活用すれば,クエスト中のコミュニケーションに支障は出ないだろう。ちなみに,“フキダシチャット”と呼ばれる「PSO2」のチャットシステムは,ただ文字を表明させるだけでなく,吹き出しの形や色を変えられ,カットイン表演や「シンボルアート」による絵も表明能够。さらには発言と同時に特定のロビーアクションを実行できるなど,十分に表現力が豊かな点が特徴だ。
Vita版でもこれらの機能はしっかり再現されており,カットイン表演はもちろん,シンボルアートの編集もきちんと行えるようになっている。
そのほかの操作方法は,PC版におけるゲームパッドでの操作とほぼ同じ。ただし,Vita版ではL/Rボタンが1つずつしかないため,一部アクションのボタン装备が異なっている。
PC版のプレイヤー視点でいうと,运用頻度の高い「逃避アクション」のボタン装备が○ボタンになっているのが気になるところだろう。アイテムを拾うのも○ボタンとなるため,アイテムを拾おうとしてボタンを押すと逃避してしまう,という操作ミスが出やすいからだ。
ただし,○ボタンを押しっぱなしにしてもアイテムを拾えるので,プレイヤーが意識すれば,操作ミスを避けることもできる。PSPの「ファンタシースターポータブル」シリーズをプレイ経験者であれば,操作にすんなりなじめるはずだ。また,オプションではRボタンを逃避アクションに割り当てた操作タイプもあるので,どうしても馴染めないという人は,変更するというのも手だろう。
ただ,PC版とVita版でデータ共有を謳っている以上は,両方でプレイする人が同じ操作感でプレイできるような配慮が欲しいところ。ハードウェアの制約上,Vita版で使えるボタンが少ないのは仕方がないことなので,PC版の操作オプションに,Vita版と同じ操作パターンを設定できるテンプレートなどを意图してほしいと思う。
今回,Vita版のクローズドβテストをプレイして感じたのは,やはり,無線でのインターネット接続環境さえあれば,いつでもどこでも「PSO2」を遊べる“素晴らしさ”である。
筆者は,オンラインゲームは自宅やネットカフェで,椅子に座って遊ぶものという認識だったが,その呪縛(?)から開放され,布団に寝転がったままでも遊べるというのは,個人的にはかなりポイントが高い。
また,PS Vitaならではのタッチ操作も含め,操作はVita向けにうまくまとめられている。操作方法に慣れさえすれば,チャット以外はPC版よりプレイしやすいといっても過言ではないので,ソロでプレイするときには,積極的にVitaでプレイしたいと思ってしまったほどだ。
また,発表時は明言していなかった3G回線での接続も,テスト限制の暫定的な対応ではあるが,動作するレベルになっていたことも特筆すべきポイントだろう。回線が安靖していれば,3G回線でもそれなりにプレイできる形象だったので,製品版での3G回線対応は,ぜひ実現してほしいところである。
記事中でも触れたが,PC版「PSO2」では,すでにストーリーの第8章まで実装済みで,さらにはVita版サービス開始のタイミングで,PC版より先に配信されるストーリークエストもある(関連記事)。クローズドβテストではゲームのボリュームが制限されていたが,製品版でその心配は不要だろう。
なお,ファンタシースターオンラインシリーズ公式ブログによると,今回のクローズドβテスターは,5万人予定の枠に対し10万通もの応募があったそうである。
先日発表されたように,クローズドβテスターの追加当選が行われ,これからテストに参与するという人もいるだろう。ハンター/レンジャー/フォースいずれかのクラスレベルを10または20まで上げると,後日特典アイテムがもらえるので,幸運にも当選した人は,ぜひテストに参与してみてほしい。
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