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ドラクエ10 RMT を助けてくれたのがシュレイ


  DQ10 RMT私が設定の中で面白いと思ったのは、人工知能を搭載した「戦闘知性艦」という存在

   本作の主人公となる青年カイルもΣ帝国に属している

   もう一方は、旧来から人の住む地球勢力だ

   カイルはその中にあってドラクエ10 RMT理性的というか、我々現代人に近い感覚を持っている

   シュレイダーも軍内捜査官の一員であったが、カイルより下の少尉であるにも関わらず、それを意に介さない横柄な態度で接してくる

   三宅氏による人工知能についての解説も書かれており、これもまた興味深い
山野辺氏はアニメやゲームの脚本家としても知られている

     それを踏まえて本作の世界観の緻密な解説を見ていると、「なるほど、これなら映像化するにも困らないな」と思えてくる

    ちなみに上巻の巻末にある解説は、ゲームAI開発者として知られる三宅陽一郎氏が担当している

現場では力が全てであり、それを自らの命を守るためという理由のもとに、各々が正当化する

    それでいて、何だかんだで任務は遂行してしまうのも痛快だ

国名の響きからすると逆のように感じるが、地球勢力の侵略に対抗するΣ帝国という構図だ

    そういう細かな設定まで読み込んで、独自のSF世界にどっぷりはまりたいという人には、待望の一作と言っていい

    ■宇宙戦争を題材にしつつ、一人の少年の目線で人間ドラマを描く

山野辺一記氏の新作小説「シグマニオン~超限の闘争」は、2つの勢力が宇宙戦争を繰り広げる世界を描いたSF作品彼の目を通して、戦争の末端にいる人間の素直な感情や、生き抜くために犯罪に手を染める人々の心の内を見る

   本作のもうひとつの特徴と言えるのが、世界観の子細な解説だ

   捜査の名目で犯罪まがいのことも繰り返し、表沙汰になれば厳罰に処されることもやってのける

そこを助けてくれたのがシュレイダーという男

頭の中でこの世界を映像化するつもりで読み込むと、一気に物語の世界へと引き込まれていく感覚がある

戦艦という大規模な機械ですら絶望し自ら命を絶つような状況で、それでも人間は汚らしくも生きようとする、その対比に強いメッセージ性を感じる

軍内捜査官は、脱走兵の追跡、汚職、テロ対策まで、軍の内部で起こるあらゆる犯罪を対処する部署
自らの意思ではなく戦場へと放り出され、自らの意思が通らない戦場で翻弄される、決してヒーローではない一人の若者が、そこで何を見て、もがきあがいて成長するのか

ここまでお読みいただいた方は、かなり重苦しい物語だと感じていると思うが、実際には人間のドス黒い心理ばかりが描かれているようなこともなければ、目を皿にして読まなければ理解できないような重たい解説があるわけでもない

舞台設定からは、宇宙で艦船が戦うような派手な内容をイメージするが、実際はもっとミニマムな話

それが行き過ぎると、絶望という感情に辿りつき、自沈――つまり自殺を図る

真っ当に法を学び、中尉という肩書を持ってやってきたカイルだったが、フリーゾに来るなり同国の兵士から私刑を受ける

カイルは戦争の最前線に位置する惑星フリーゾで、軍の規律を守る軍内捜査官に着任する
Σ帝国は独自の進化を歩み、地球と関わることなく繁栄を続けていた

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