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「FF11 RMT」今月も規約違反行為者への一斉対処を実施


  FF11 RMTスクウェア・エニックスは本日(12月20日),同社がサービス中のMMORPG「ファイナルファンタジーXI」において,規約違反者7450アカウント以上への一斉処分を行った旨を発表した。公式サイトにおける発表は「こちら」。

  さて,今年の9月以降はほぼ月一回というペースで行われている一斉処分だが,今回もかなり大規模な内容。スクウェア・エニックスがファイナルファンタジー XIにおける「不正行為へのスペシャルタスクチーム」を結成してから約3か月が経つわけだが,その精力的な活動/腰の入れようは感嘆に値するものがあるだろう。ただ逆に考えれば,それだけ本作における違反行為の問題の根が深く,また深刻なものだと言えるわけでもある。

  ちなみに今回の摘発の内訳を公式サイトの発表から引用すると,以下の通り。

  ・不正な方法でキャラクターを移動させていた

  約400件

  ・特定のエリアやノートリアスモンスターが出現する地点で、不正

  な方法により実際には不可能なタイミングでアビリティなどを使

  用していた

  約4,400件

  ・不正な方法でアイテムを入手していた

  約100件

  ・以前にRMTへの関与や不正行為により強制退会となった会員によ

  る再入会

  約2,800件

  FF11 RMTとくに注目すべきなのは,最後にある「以前にRMTへの関与や不正行為により強制退会となった会員による再入会」をも摘発の対象にしているという点。というのも,これはスクウェア・エニックス側が,違反行為をしているアカウントそのものを関知し,摘発する「現行犯アカウント」への対応のみならず,その裏側にいる人物その人までを,ある程度突き止め,また把握しているという事実を意味するからだ。さすがに過去のアカウントとの照合方法などは明らかにされていないが,おそらくは接続されたIP(むろん,偽装も込みで)を含むログ情報や活動内容の類似性など,複合的観点から判断しているのだろう。

  以前スペシャルタスクチームに対して行ったメールインタビューにて,

  今回の調査では、このような流通経路を丸ごと対処することとしたため、「組織だった関与」としています。相関図を作っていくと、十数アカウントをきっかけとして始めた調査が、最終的には9000を超えるアカウントの関与が確認され、その殆ど全てが何らかの相関関係にあったことが確認されました。

  というような返答が得られたのを思い出さざるを得ないが,さらに「調査」が進んだ結果として,再入会会員をも突き止められるようになりつつある……という認識でまず間違いないだろう。今後のさらなる活動に対しても期待されるところである。

  ちなみに9月,10月,11月それぞれの一斉対処で,3300,1400,9500と,単純計算で約14500件のアカウントが強制退会処分(9月と10 月分に関しては,一時停止処分も含んだ数)にされている訳だが,その約1/5にも当たるアカウントが復帰(?)しているという事実も驚き。そのタイトルに人気がある(金を生む)限り,不正行為を行う人間は後を絶たたず,またそう簡単に去る訳でもない(アカウントをちょっとBanされたくらいでは)ということなのだろうか。不正ツールなどに対する対策が,一筋縄ではいかないよい証左ということができよう。

  スクウェア・エニックスは,RMT それ自体を否定しているわけではないが,ことファイナルファンタジーXIに関しては「認めない」という方針で一貫しており,引き続き規約違反行為に対しては厳しい態度で臨むとのこと。同社の今後の動きにも注目していきたいRMT.

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