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古代祐三氏とsasakure.UK氏に聞く,ゲームミュージックとボーカロイドの昨日,今日,明日


  ドラクエ10 RMT「セブンスドラゴン2020」と「セブンスドラゴン2020-II」のBGMを,人気のボーカロイド・クリエイターが初音ミクを用いてアレンジした「DIVAモード」。その全サウンドを収録したアルバム,「『セブンスドラゴン2020&2020-II』初音ミク・アレンジトラックス」が,7月24日にU/M/A/Aより発売された。

  これを記念して,古代祐三氏(オリジナルBGMの作曲者)と,sasakure.UK氏(両タイトルの主題歌と,「DIVAモード」4曲のアレンジと作詞を担当)の対談が行われたので,その模様をお伝えしていこう。

  古代祐三氏

  1967 年東京都生まれ。高校生時代の雑誌投稿をきっかけにゲーム音楽家の道へ進み,若くからその名を轟かせる。クラシックを背景とした印象的な楽曲は,ファンから“古代節”と呼ばれる。主な代表作だけでも「イース」「アクトレイザー」「ザ・スーパー忍」「シェンムー」「湾岸ミッドナイト」と枚挙にいとまがなく,楽曲自体も多ジャンルにわたる。また,エインシャント代表取締役社長として,ゲーム制作者の顔も持つ。実は歌モノの仮歌にボーカロイドを使おうとして,挫折した経験があるのだとかsasakure.UK氏

  福島県生まれのファミコン世代。初音ミクに代表されるボーカロイドの楽曲投稿を通じてメジャーへと躍り出た“ボカロP”の一人。「SF」と「寓話」をモチーフにした8 bitテイストあふれるキュートな世界観で知られ,その持ち味は,楽曲だけでなくドット絵でのミュージックビデオなどでも表現される。2011年には自身がプロデュースするバンド「有形ランペイジ」を結成するなど,活動の幅を広げている。最近は,作りやすさがアップしたといわれるボーカロイド3エンジンのミクが気になっているそうだ

  


  「『セブンスドラゴン2020&2020-II』初音ミク・アレンジトラックス」

  商品情報

  DIVAモードを想定しないで

  作曲作業は進められていた!?

  「『セブンスドラゴン2020&2020-II』初音ミク・アレンジトラックス」

セブンスドラゴン2020-II


  4Gamer:

  本日はよろしくお願いしますDQ10 RMT

  お二人の出会いは,この「セブンスドラゴン2020」シリーズと聞いていますので,まずはそこから伺ってみたいのですが。

  古代祐三氏(以下古代氏),sasakure.UK氏(以下sasaskure氏):

  (2人で)そうですね。

  sasakure氏:

  僕は小学生くらいから古代さんの曲をずっと聴いていて,一方的に憧れていましたが。

  古代氏:

  小学生か~,ちょっとショックですね。

  しかも生まれた時には,もうファミコンがあったと聞いて,これまたショックですよ(笑)。

  sasakure氏:

  コラボが決まって打ち合わせをしましょうということになって初めてお会いしたんですが,それはもう緊張しました。

  そうそう,ミクを使った主題歌の話が持ち上がったのは,古代さんの楽曲がほぼ出来上がったあとのことだったんですよ。

  4Gamer:

  最初から決まっていたわけではないんですか。

  古代氏:

  実はこのコラボはちょっと変わった経緯で形になったんです。

  ニンテンドーDS版「セブンスドラゴン」の楽曲は,シンフォニックで分かりやすいものを目指していたんですが,PSPでセブンスドラゴン2020(以下,2020)を出すにあたって,ディレクターの新納さん※から,「クールで退廃的な感じ」にしようという指針が提示されたんですねRMT

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